がん何でも相談は、昨年は3人の利用者しかなく、今年2月にはタウンニュースに有料広告を出したほどです。またネット社会に即応するために5月には新たなホームページも立ち上げました。
それらの効果が出たものか先月1組、今月は久しぶりに2組の相談がありました。
いずれも相談時間いっぱいの45分近く相談され、病院では聞けないことをゆっくり話が出来たと喜んでおられました。野村先生も今回は相談の意義があったと評価されていました。
最初の相談者は70代後半の奥さんの肺がんで、ご主人が相談に来ました。
抗がん剤が効いて今は小康状態なので「聞くことはなくなった」と言っておられましたが、野村先生から、落ち着いたときに相談に来られたことは今後の対応で良いことだと、多くのがん患者を診られて経験からアドバイスをされていました。
肺がんに限らずステージ(進行具合)Ⅳの診断だと患者さんの治療開始からのいわゆる5年生存率(完治するしないに限らず5年生きた確率)は5%以下と非常に低い数値となります(Ⅳは遠隔転移があるとの意味)。
そこで今身体が痛まず元気に歩けるうちに旅行とか、言ってみたいところに行くとか、奥さんの希望を叶えてあげることが一番の治療である。とアドバイスされました。
2番目の方は昨年1月に相談に来られた方で、転移したとのことで再相談。積極治療より緩和医療などの選択と東京の病院から移りたいけれど主治医にどう言えばと言う相談でした。
この様にやすらぎの会のがん何でも相談は様々な事に対応しています。また病院のセカンドオピニオンは1万数千円かかりますが、この相談は3千円で45分、何でも聞くことが出来ます。ぜひ活用下さい。
参考資料
ステージとは
ステージ0がん細胞が粘膜内(上皮細胞内)にとどまっており、リンパ節に転移はしていない
ステージ1 ステージI
がんの腫瘍が少し広がっているが(その部位-臓器)の筋肉の層でとどまっており、リンパ節に転移はしていない。
ステージ2 ステージIIリンパ節に転移はしていないが、筋肉の層を超えて少し浸潤(広がること)している。または、がんの腫瘍は広がっていないが、リンパ節に少し転移している
ステージ3 ステージIIIがんの腫瘍が浸潤しており、リンパ節転移もみられる
ステージ4 ステージIVがんがはじめにできた原発部位を超えて、離れた他の臓器へ転移している
以前ステージⅤがありましたが今はⅤはⅣBと表現しています。