吉田市長当会と顧問医師の功績を横取り

横須賀市長の政治利用3選出馬表明
 吉田横須賀市長の3選出馬が報じられた。 
 出馬理由に在宅看取り率が人口20万人以上の市で全国一になった事をあげ「在宅看取りを可能とする体制づくりがが大きな実を結んだ」と2期目の成果として述べたと10月15日付神奈川新聞に報じられていた(前日議会が百条委で市長を偽証で地検に告発を決めたことに対し挑戦的に出馬表明をこの日にした)。
 しかし市長の発言は全く事実に反する。
 当会はがん患者へのサポート活動を15年前から行い、がん患者の在宅看取り支援もしている。また当会の顧問医師である2人の医師が温もりのある終末の為に在宅看取りを20年前から実践し、それが波及して在宅看取りをする医師が横須賀で増えた。
 市長は看取り率全国一の報道があってから、にわかに看取りの「成果」を語りだしたが、在宅看取りで図らずも1位になったのは篤志家医師と当会の多年に亘る地道な活動の賜物なのである。
 又制度作りも2011年の代表質問でニューウイングの一柳議員(当会事務局長)が体制づくりを迫ったことで療養連携会議が出来たことによる。市長は議会の指摘によって動いたのであり、その後も自らは積極的なことはしていない。
 更に看取り支援体制づくりは2025年よりの多死化社会到来で看取り難民が出ぬようにとの当会の申し入れや2012年3月議会で「在宅看取りは選択課題から社会保障として取り組む義務課題となった」として再度同議員からの指摘があったからだ。
 今職員・民間関係者(当会も参加)らが在宅看取りシステムの構築を苦労しつつ作成中であり、市長が言った「実」が結ぶのはまだ先のことだから、こ体制づくりが功を奏したように言うのも虚偽である。
 いずれにしても、これまでの医師や市民活動の実績と議会関与を無視(横取り)し「自らの成果」として出馬会見をしたことは、あからさまな政治利用であり許されるものではない。